「麻原死刑」でOKか?野田正彰 ¥ 1,260 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
「麻原死刑」でOKか? | |
| 飽きっぽい私がたった一日で読めた程、内容的にはスリリング。かといって単純な死刑反対論ではない。弁護側の精神鑑定書を出した野田正彰氏の巻末の講演記録だけには「死刑廃止論」の論調が見て取れるが、全体としては日本の司法・検察批判である。良い点は発言者の野田、大谷、宮台、宮崎、森の各氏のスタンスが少しずつ違っている点だ。勿論一番熱がこもっているのは直接裁判に関わっている野田氏。特に巻末の「西山鑑定に対する意見書」での筆致の激しさは驚くほど。ただ批判されている当の西山鑑定書が一部しか掲載されていないせいで、論争の客観的な判定は望めない。 かくも問題点が多い麻原裁判の進行についてはマスメディアがもっと注目して報道をすべきではないだろうか。きっと国民も注目する筈。 本書タイトルはもちろん反語的な問いかけで、「なワケないよね」という含意。で、その主張の根拠として挙げられている点を、ザッと思い出せるままに書き出すと、次のようになるだろうか。 1.裁判官が「松本被告に訴訟能力あり」の結論を出すに際して、違法性を疑われる行為があった。 2.現在の松本被告には訴訟能力がない可能性が高い。 3.裁判は「松... | ||
「英語できます」松原惇子 ¥ 1,223¥ 1¥ 300 ★★★★★ |
「英語できます」 | |
| 英語産業の加熱とは裏腹に「英語できません」は未だに日本人の常套句であり、英語を勉強することは美徳でさえあります。英語さえできれば、スリルと満足に溢れた人生。もうすぐ必ず勉強して必ずやそのメリットを我が手に・・・。それが甘えであったのだ、という思いを禁じ得ませんでした。実際に英語を使う仕事は予想を遥かに超えて過酷であり、見返りは予想を遥かに下回ります。英語を学ぶ・使うということは、一方ではプロフェッショナルを目指す非常に厳しい営みであり、一方では共通の伝達手段を獲得するという、ある意味最低条件でしかありません。そうした英語の実情を、実際に英語を使って仕事をする女性達の取材に基づいた文面から、かなり詳しく知ることができます。そして、このレベルで留まっている訳にはいかないと、全く新しいカタチのヤル気が湧いてきます。 | ||
「聖地」荒れて落合信彦 ¥ 1,121¥ 1¥ 450 ★★★★ |
「聖地」荒れて | |
| 二十一世紀へ持ち越しとなってしまった中東問題。この本を読めば互いの憎しみがどれほどのものかを知ることが出来ると思います。そしてこの問題の解決がどれほど難しいかも… お互い冷静になろうと呼びかけるのは簡単なことだが、実際問題として解決がどれほど難しいかがも分かるでしょう。 | ||
「生と死」の現在 (同時代ノンフィクション選集)西川喜作 小川鼎三 折笠美秋 千葉敦子 土田倫里江 ¥ 2,957¥ 282¥ 2,980 |
「生と死」の現在 (同時代... | |
| ・・・ | ||
『犠牲』(サクリファイス)への手紙柳田邦男 ¥ 1,500 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
『犠牲』(サクリファイス)... | |
| 対談集あり、インタビューあり、「サクリファイス」発表のその後がさまざまな観点から 語られる、内容の濃い一冊。河合隼雄の「人間一人の人生は、その長短にかかわらず 壮絶だ」という言葉は、真理に近いものを感じる。 読者からの手紙も胸を打つ。10年間息子の死を病死だと偽り続けた母、罪悪感に悩み続ける 家族たち。それは世間の自殺への偏見と無知から来ているのだろうが、あまりにもむごい。 むしろ日本は死に対してあまりにも粗雑だ。 いい本である。自死遺族やその周辺の方に読んでいただきたい。自死について実践的に考える 初端とないい本です。この著者の本はすでに何冊も読みあさり、がん体験者として、緻密な調査にも関わらず、やはり、外から見た医学、患者像に少なからず落胆をしていた。しかし、この事実には衝撃を受けた。こうした不幸がいつでも、誰にもある現実の厳しさに驚く。それにしても、この苦しい自らの体験を生涯最高の筆致で書いたのが、この本ではないだろうか。彼の客観性といい、文章の切れといい、これは本著者の最高傑作だとう。 | ||
『犠牲(サクリファイス)』への手紙 (文春文庫)柳田邦男 ¥ 530 通常3〜5週間以内に発送 ★★★★★ |
『犠牲(サクリファイス)』... | |
| 対談集あり、インタビューあり、「サクリファイス」発表のその後がさまざまな観点から 語られる、内容の濃い一冊。河合隼雄の「人間一人の人生は、その長短にかかわらず 壮絶だ」という言葉は、真理に近いものを感じる。 読者からの手紙も胸を打つ。10年間息子の死を病死だと偽り続けた母、罪悪感に悩み続ける 家族たち。それは世間の自殺への偏見と無知から来ているのだろうが、あまりにもむごい。 むしろ日本は死に対してあまりにも粗雑だ。 いい本である。自死遺族やその周辺の方に読んでいただきたい。自死にいて実践的に考える 初端とないい本です。この著者の本はすでに何冊も読みあさり、がん体験者として、緻密な調査にも関わらず、やはり、外から見た医学、患者像に少なからず落胆をしていた。しかし、この事実には衝撃を受けた。こうした不幸がいつでも、誰にもある現実の厳しさに驚く。それにしても、この苦しい自らの体験を生涯最高の筆致で書いたのが、この本ではないだろうか。彼の客観性といい、文章の切れといい、これは本著者の最高傑作だと思う。 | ||
「満州国演義」に見る中国大陸 (愛知大学東亜同文書院ブックレット 5)船戸与一 ¥ 735¥ 919 |
「満州国演義」に見る中国大... | |
| ・・・ | ||
「死への準備」日記千葉敦子 ¥ 1,050¥ 1 ★★★★★ |
「死への準備」日記 | |
| 『よく死ぬことはよく生きることだ』とともに、本著をひもといた。前者のレヴューに小生が記述しているように、本著においても、著者は左より日本を憂いつつ、また女性の解放を痛々しいほどに願いつつ、また一ジャーナリストとして凄絶に仕事をこなしながら、昇天されるまでにわたる闘病記がこれである。私は、ふたたびその果敢なる人生の生き様に、思想信条をさしおいて、感動と熱涙にまみれたのであった。このような素晴らしい人とこそ、祖国日本の再生を願ってともに戦っていきたかったと、一学徒にしかすぎない私が僭越ながら思うほどの、それほどの熱い方が本著者である。先に紹介した著書とともに、この一度しかない人生の意味を改めて考え直すには、格好の著書に位置づけられよう。醫学の末席に携わる一学徒として、この魂の書をわれわれに残してくれた彼女に、私は最大限の賛辞と敬意、そして尊敬をもって、合掌とともに、深い感謝を著者の魂に捧げたい。悔いのない人生を送るにはどんな日々を送っていけばいいのかということを、深く考えさせられる。 著者の千葉さんは、深刻な状況のなかにあっても、決して流されず、悲嘆にくれるでもなく、確固たる考えと意志を... | ||
「死への準備」日記 (朝日文庫)千葉 敦子 ¥ 591¥ 1¥ 450 |
「死への準備」日記 (朝日... | |
| ・・・ | ||
「死への準備」日記 (文春文庫)千葉敦子 ¥ 420 通常3〜5週間以内に発送 ★★★★★ |
「死への準備」日記 (文春... | |
| 『よく死ぬことはよく生きることだ』とともに、本著をひもといた。前者のレヴューに小生が記述しているように、本著においても、著者は左より日本を憂いつつ、また女性の解放を痛々しいほどに願いつつ、また一ジャーナリストとして凄絶に仕事をこなしながら、昇天されるまでにわたる闘病記がこれである。私は、ふたたびその果敢なる人生の生き様に、思想信条をさしおいて、感動と熱涙にまみれたのであった。このような素晴らしい人とこそ、祖国日本の再生を願ってともに戦っていきたかったと、一学徒にしかすぎない私が僭越ながら思うほどの、それほどの熱い方が本著者である。先に紹介した著書とともに、この一度しかない人生の意味を改めて考え直すには、格好の著書に位置づけられよう。醫学の末席に携わる一学徒として、この魂の書をわれわれに残してくれた彼女に、私は最大限の賛辞と敬意、そして尊敬をもって、合掌とともに、深い感謝を著者の魂に捧げたい。悔いのない人生を送るにはどんな日々を送っていけばいいのかということを、深く考えさせられる。 著者の千葉さんは、深刻な状況のなかにあっても、決して流されず、悲嘆にくれるでもなく、確固たる考えと意志を... | ||
「死の島」ニューギニア―極限のなかの人間 (光人社NF文庫)尾川正二 ¥ 870 通常24時間以内に発送 |
「死の島」ニューギニア―極... | |
| ・・・ | ||
「死の医学」への日記柳田邦男 ¥ 1,890¥ 1¥ 80 ★★★★ |
「死の医学」への日記 | |
| サナトロジー(死学)の入門編として、実際の臨床を交えたノンフィクション作品がこれだ。柳田氏の、淡々としていながら核心をつく判り易い文体も大きな魅力のひとつだが、本質は昨今の医療界で患者の生活の質をあらわす「クオリティ・オブ・ライフ(QOL)」という言葉が、本来は患者の立場で論ずべきである事を再認識させられる点にある。現在でも、医者の立場からみた患者のQOLが語られるのが常であるが、医療従事者には早くこの間違いに気付いて欲しいと願う。海外の書ではこの分野のパイオニアであるエリザベス・キューブラー・ロス博士が有名であるが、日本における臨床的なサナトロジーの考察では柳田氏の書物が群を抜いている。本書の初版は古いが、現代に置き換えても全く違和感を感じないのは医療の質の変革がないためだとしたら、あまりにも悲しい。 これは私がレビューを書いた「死の医学への序章」と同じく、死の医学の必要性を説いている。この本の場合は自らの体験も含めた実践例を挙げて論述しているものだが、実践例を交えているので、より説得力がある。 この本を読んでいると、上手い死の方法とその医療の意味の答えが見つかると思う。是非とも、... | ||
「死の医学」への日記 (新潮文庫)柳田邦男 ¥ 660 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
「死の医学」への日記 (新... | |
| サナトロジー(死学)の入門編として、実際の臨床を交えたノンフィクション作品がこれだ。柳田氏の、淡々としていながら核心をつく判り易い文体も大きな魅力のひとつだが、本質は昨今の医療界で患者の生活の質をあらわす「クオリティ・オブ・ライフ(QOL)」という言葉が、本来は患者の立場で論ずべきである事を再認識させられる点にある。現在でも、医者の立場からみた患者のQOLが語られるのが常であるが、医療従事者には早くこの間違いに気付いて欲しいと願う。海外の書ではこの分野のパイオニアであるエリザベス・キューブラー・ロス博士が有名であるが、日本における臨床的なサナトロジーの考察では柳田氏の書物が群を抜いている。本書の初版は古いが、現代に置き換えても全く違和感を感じないのは医療の質の変革がないためだとしたら、あまりにも悲しい。 これは私がレビューを書いた「死の医学への序章」と同じく、死の医学の必要性を説いている。この本の場合は自らの体験も含めた実践例を挙げて論述しているものだが、実践例を交えているので、より説得力がある。 この本を読んでいると、上手い死の方法とその医療の意味の答えが見つかると思う。是非とも、... | ||
「死の医学」への序章 (新潮文庫)柳田邦男 ¥ 540 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
「死の医学」への序章 (新... | |
| これはドキュメンタリーである。ひたひたとおしよせてくる「死」の恐怖が、どれだけ神経を蝕んでいくのかが、克明に記されている。どれだけの人間が死に直面し、その時においてどれだけのものを残る人間たちに置いていったのか、それは著者の柳田氏の温かい人間性と冷静な視線とで筆舌に尽きる。これを読むことによって、「死」という誰もがもつ、逃れることのできない共通の恐怖と、誰しもが捜し求める「生きるとは何か」を読み取るには充分な作品である。ここに挙げられた「生と死の真実」は、人生において一度は読んでおくべきものだろう。著者自身のことにも中では語られているが、著者自身を最も書いたものとしては、「犠牲(サクリファイス)」がぜひ必読であろう。死は、いつの世も誰にも、まるで懐かしい旧い友人が訪れるように不意にやって来る、この全宇宙の織り成す大自然の営みの中で、まるで人間と言う生物だけが傲慢不遜に振る舞い、未来永劫の繁栄の下、人間だけが永遠の生命のサイクルを維持し続けるような錯覚に陥っている現代人に改めて死生観を問いかける、まさに死への序章への手引書である この本は、私が既にレビューを書いた「輝け命の日々よ」(N... | ||
「東大経済卒」の十八年 (講談社文庫)鎌田慧 ¥ 407¥ 1¥ 500 |
「東大経済卒」の十八年 (... | |
| ・・・ | ||
「東京、遂に勝てり」1936年ベルリン至急電 (小学館ライブラリー)鈴木明 ¥ 1,229¥ 380¥ 1,800 |
「東京、遂に勝てり」193... | |
| ・・・ | ||
「朝鮮戦争」取材ノート萩原遼 ¥ 1,427 通常24時間以内に発送 |
「朝鮮戦争」取材ノート | |
| ・・・ | ||
「政治」は誰のものか―迷走する日本の政治の核心に迫る桜井良子 ¥ 1,529¥ 1 |
「政治」は誰のものか―迷走... | |
| ・・・ | ||
「悲しみのマリア」の島―ある昭和の受難小坂井澄 ¥ 1,260¥ 860 |
「悲しみのマリア」の島―あ... | |
| ・・・ | ||
「少年A」14歳の肖像高山文彦 ¥ 1,365¥ 1 ★★★★ |
「少年A」14歳の肖像 | |
| 神戸連続児童殺傷事件の少年逮捕から一年後に発表された記事を基に書かれた本です。 少年の家族や、学校の関係者などから取材して、事件や少年の生い立ちを記してあります。 親から見た少年像、学校側から見た少年像、そして同級生との会話などが描かれてあり、その像の違いにに驚かされました。 母親が学校に「しばらくのあいだ休ませようと思います。」と告げに行った際 面会した担任教師と生活指導担当の教師は 『やっとカウンセリングを受けてくれると思い、ほっとしていた。』 と記されています。 学校側では、長い間「児童相談所でのカウンセリングが必要な生徒」と認識していたのに対し、 親は「男の子のことだからそんなに心配しなくてもいいでしょう」というかかりつけの病院の院長のアドバイスを受けて、思い悩まないようにしていた と書かれています。 伝説となっていた「教師への暴力」や「教師からの暴力」について「はそういう事実はなかった」ことを取材たうえで掲載されています。 冷静な文章で読みやすく、納得する事柄が多く記されている本でした。 事件のことや少年Aのことを知りたいと思い、情報がほしくて買ったのです... | ||